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卯(東)の神様を内包する亀戸天神社の梅まつりへ日帰り吉方旅行

九州太宰府天満宮の東の宰府、菅原道真公を御祭神とする亀戸天神社。

亀戸天神画像
場所は東京都江東区亀戸にあり、花の天満宮と呼ばれるくらい、梅まつり、藤まつり、菊まつりなどの季節の花を楽しめるほか、境内には筆塚や石碑など、書道に長け多くの歌を詠んだ学問の神様、菅原道真公に東京で親しめる神社です。

卯の神様、御嶽神社

この亀戸天神社の中には、菅原道真公の師を祀った御嶽神社があり、こちらの御祭神は法性坊尊意僧正で、卯の神様として崇められています。

御嶽神社画像

ご利益は?

亀戸天神社のご利益は菅原道真公を祀っているだけあって学業が主ですが、ほかにも書や歌、また、癒しのパワースポットとして江原啓之さんもお勧めしているのだとか。
一方、御嶽神社のご利益は火災除、雪除のほか、商売繁盛と開運があります。

今回は天満大自在天神様ではなく、新しくスタートした事業のご挨拶に、御嶽神社の卯の日詣が目的です。

法性坊様が卯の神様となったのは、お亡くなりになったのが2月卯日の卯の刻だったからなのですが、亀戸天神社の解説にも卯とは、時間で午前6時頃を表し、方角は東を示し、色々な事がはじまり、広がっていく事を意味します。とあるくらい、方角に関係しています。

この御嶽神社の位置も、亀戸天神社の本殿から東に置かれ、卯の日には本日は卯之日と案内が表示されます。

卯の日案内

卯槌と神札

こちらの御嶽神社では、初卯祭といって、毎年1月最初の卯の日には卯槌(うづち)と卯の神札(うのおふだ)が授与していただけます。

卯槌は古くは延喜式にも記載がある、悪気を祓うために天皇に献上された杖が由来になります。

2018年の今年は初卯の日が1月11日でしたが、その日は新事業をスタートする日でもあり、当日行く予定でしたが、娘のインフルエンザで延期に。

調べてみるとどうやら二の卯と三の卯にも卯槌と神札の授与があるようですが、残念ながらどちらも日が悪く、先日ようやく卯の日詣でに行くことができました。

御嶽神社のある亀戸天神社は、亀戸または錦糸町から徒歩15分ほどです。

錦糸町の駅を降りると、スカイツリーがお出迎えです。

スカイツリー画像

幹線道路沿いを歩いていくと、亀戸天神社入口の交差点が。
梅まつりの表示があります。

交差点画像

道を入るとすぐに大鳥居が見えます。
大鳥居画像

過去・現在・未来の橋

一礼して鳥居をくぐると、すぐに目に入るのが丸い橋です。
太鼓橋画像

この橋はまさに御嶽神社の御祭神、卯の神である法性坊様が天満宮の社殿造営に関わった際に造られた橋で、一念三千の心字池に架かる、三世一念の太鼓橋といいます。

一念三千とは仏教の教えで、一念(一瞬)の心であっても、三千の法の教えがあるようにという観法を表現した言葉です。
心字池は「心」という字を草書体でかたどった池のことですが、これが一念三千の心字池ですね。

三世一念とは亀戸天神の解説に池と橋を人の一生に見立てた「三世一念の理」とありますが、こちらも一念三千と同じで、過去、現在、未来の三世も、一瞬の中にあるということですね。
人の一生は一瞬という意味にも思えますが、そうではなく、一瞬一瞬にすべてが具わっている、一瞬に生きよという教えですね。

本殿に向かうまでに3つの橋があり、最初の橋は過去、次の橋は現在、最後の橋は未来になります。この3つの橋を渡るうちに浄められ、神さまの前へと進めるようになります。

少し長いですが、亀戸天神社の解説を転載しておきます。
読むと必ず渡りたくなりますよ。

大鳥居をくぐると心字池があり、3つの橋が架けられ、九州太宰府天満宮の境内にならって造られています。これは池と橋を人の一生に見立てた「三世一念の理」と言って、最初の太鼓橋(男橋)は生きてきた過去を、つぎの平橋(ひらばし)は今が見える現在を、つぎの太鼓橋(女橋)は希望の未来をあらわし、3つの橋を渡るごとに心が清められ、神前へと進みます。心字池と太鼓橋はその形により、神様に近づく道具公の波乱の生涯と重ね合わせて造られたように感じられます。
亀戸天神社 http://kameidotenjin.or.jp/guide/index01.html?keepThis=true&TB_iframe=true&height=600&width=800

まずは本殿でお参りをし、それから御嶽神社に向かいます。
しっかりと新しい仕事に対するお伝えを済ませてから、境内をゆっくり散策です。

梅まつりと幸運を招く鳥「うそ」

梅まつりの最中ですが、早咲き、遅咲きもあるようでまだ花をつけている木はまばらです。

しかし、本殿横の大きな梅の木はたくさんの花をつけ、一羽のウグイスが訪れていました。

梅の木とウグイス
梅にウグイスなんて、絵になりすぎですね。

また、太鼓橋を戻る途中でふと見ると、一羽の大きな鳥が佇んでいます。

サギ画像

この鳥はどうやらアオサギのようですが、サギは神様の使いの鳥なんて言われていますので、ありがたい出会いですね。

サギと太鼓橋画像

亀戸天神社の中には鷽の碑(うそのひ)があり、毎年1月24日、25日には「うそ替え神事(うそかえしんじ)」という行事も行われていますが、うそはスズメの仲間で、古くから幸運を招く鳥なのだそうです。

うその碑画像

うそ替え神事では2日間だけ木彫りの鳥を授与してもらえることができますが、古いものを納め、新しいものに変えることで今までの悪いことがうそに変えられる(うそ替え)の縁起物です。

ウグイスとサギ、亀戸天神社で鳥にご縁があるのは吉兆のような気がします。
そういえば池には亀もいましたね。さすが亀戸?

カメ画像

ほかにも紅梅殿や御神牛など、観るところがたくさんあります。

紅梅殿画像 御神牛画像

帰りにおみくじを引き、せっかくこの時期なので暦もいただいて帰ります。

亀戸天神暦とおみくじ画像

くず餅

錦糸町の駅まで戻る途中で、船橋屋というのれんに惹かれて入ったお店はくず餅のお店でした。

船橋屋店先画像

吉方土産にひとつ買って帰ったのですが、このくず餅、熟成に15か月かけ、食べられる期間はたった2日というなんだかとても貴重な品。
和菓子で唯一の発酵食品なのだそうです。すごい。

葛餅開封画像

樹齢百年以上の杉の大木の貯蔵槽
名水木曽川水系の天然水
そして乳酸発酵、無添加。

なにからなにまですごいですね。

ちなみにきな粉もその日に使う分だけをその日に焙煎しているそうで、きな粉だけでも売っていました。

今もこの記事を書いている途中、休憩に食べたのですが、もっちもちでぷるぷるです。
写真は一切れですが、しっかりした食感で、食べ甲斐があります。

器の葛餅画像
この記事を書くためにいろいろ調べてみたら、楽天にも出店していました。

船橋屋のくず餅は通販でも買えるようですが、せっかくですので亀戸天神社、ぜひ足を運んでみてください。

亀戸天神社の境内ではずっと「とおりゃんせ」のメロディが流れています。
太鼓橋とスカイツリーの画像
三世一念の太鼓橋を渡り終えるころには、少し異次元に入り込んでいるかもしれませんね。

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