吉方旅行に行くまでのプロセスというのは、意外と大変です。
気学を勉強している方ならなんてことないことでも、何も知らない状態からやろうと思うと、つまづくポイントがいくつもあります。
今回は吉方旅行の決め方について、順を追って確認してみましょう。
基礎編8 「吉方旅行の決め方」
まず、吉方旅行とは、そのとき自分にとって相性の良い星が回っている方角の気を得ることです。
ここで早速ポイントがあります。
方角の気を得るとは、どのようなことでしょう。
ポイント1 方角の気は夜、寝ている間に得られる
ポイント1
方角の気は夜、寝ている間に得られます。
ですので、日帰り吉方旅行では宿泊がないわけですから、吉方旅行の効果はありません。
当ブログは毎年、毎月、毎日の吉方をご紹介していますが、ほかが年に1回、月に1回なのに比べて、毎日の吉方は毎日更新されるため、「ここでは日の方位(日盤)をもっとも重要としている」と勘違いしている方が意外に少なくありません。
しかし、基礎編7 「年盤・月盤・日盤どれを優先したらいい?」でも書いているように、決してそんなことはなく、むしろ吉方旅行においては日の方位は気にするべきではないこともあります。
日の吉方位は日の吉方位で別の使い方があります。
これについては別の記事でお伝えして行こうと思います。
さて、早くもおさらいすると、よい方角の気は寝ている間に得られるため、吉方旅行では必ず泊りで行かなければなりません。
週末の連休で旅行に行くOLのA子さんを例にしましょう。
最近気学を知ったA子さん。
仕事では月末の大変な処理が終り、次の休みに早速吉方旅行に行きたいと思いました。
時期は月が明けて早々です。
さて、この時期の吉方旅行は適しているでしょうか?
ポイント2 旅行に適した時期
気学で使っている暦は、立春を一年の始めとする二十四節気(干支暦でも)です。
二十四節気の節入りをもって月が替わるため、気学や風水でいう「今月」や、例えば「6月」などの各月とは、日数のずれがあります。
例えば一年の始まりは現在のグレゴリオ暦で1月1日元日ですが、先ほども書いたように気学では立春をもって年の初めとなりますので、皆さんが年越し蕎麦を食べて紅白を見て「ハッピーニューイヤー!」と新年を祝っているころ、気学ではまだ新しい年になっていません。
余談、1月生れは前の年
1月1日、明けましておめでとうございます!新しい年です!と年が変わっているのは現在のグレゴリオ暦です。
お正月の年賀状にも例えば今年なら子年など干支が書かれていますが、干支暦では先ほども伝えたように立春で年が新しくなりますので、この時期はまだ新年になっておりません。
この年の1月1日、おぎゃあと赤ちゃんが生まれたとします。
ということはこの子の干支は、子年ではありませんね。
暦本や厄払い神社やお寺で「立春前に生まれた人は前の年の干支」などと注意書きがありますが、これはそういうことです。
また、九星の切り替わりも干支暦と同調していますので、立春で年の九星が変わります。
生まれた年の九星(本命星)も、1月の段階ではまだ切替っていないため、1月生れは長年、自分の九星と干支を間違えて認識しているという方も少なくありませんので、ここも要注意です。
また、各月の節入り前後に生まれた方も、注意が必要です。
ご自身の九星を間違って覚えていたらスタート地点でつまづいていますので、よく確認してくださいね。
参考ページ
吉方の出し方・基礎編1 「本命星と月命星」
切替り前後は気が不安定
さて、ここまで年の切り替わりについてお伝えしましたが、月も同様に、6月の吉方は・・・と出してみたものの、だいたい6月5日くらいまでは気学ではまだ月が替わっていません。
では月が替わればそれでよいのかといえばそうではなく、気は空気のようなもので、はっきりとした境目があるわけではありません。
変わり目の時期は前の気と次の気が混じり始めます。
そのため、気が安定している月の中盤くらいが吉方旅行にもっとも適しているわけです。
A子さんの旅行に話を戻すと、A子さんが旅行に行こうとしていた月の始めは、切替りの時期にあたるため、あまり適しているとは言い難いわけです。
ただ月の節入りが遅い時期もありますので、大丈夫な月もあります。
その辺りは臨機応変になります。
というわけでA子さんは、旅行は先に延ばして気の安定する中旬以降にすることにしました。
ポイント3 吉方旅行先の算定
A子さんは当サイトの真面目な読者なので、ご自身の九星とその時期の吉方についてはバッチリとします。
A子さんは西に旅行に行くことにしました。
東京に住むA子さん、自宅を起点に西を思い浮かべます。
京都奈良辺りだろうなと、京都に一泊、奈良に一泊のツアーに申し込みました。
あらあら残念。
実際に泊まった奈良の宿泊先はだいぶ南寄りで、なんと吉方のエリアから外れていた、なんてこともあります。
特にツアーの場合、ホテルが確定していないこともあり、不安要素があります。
最初に吉方旅行で気は寝ている間に吸収すると書きましたが、宿泊先はもっとも大事です。
逆に宿泊先さえしっかり吉方エリアであれば、観光する場所についてはそれほど厳密にエリア内を守らなくても大丈夫です。
というわけで、何はなくても吉方エリア内の宿泊先の確定が第一です。
方位盤を用意する
地図を使う場合、参考までにこういったツールもあります。
地図に載せて使える透明な方位盤です。
(画像を使用する関係で、すべての画像とリンクは島川建築計画室さんの楽天Shopへのリンクになっています)
こういった方位盤は一枚持っていると便利ですので、ぜひ良いものを探してみてください。
島川建築計画室さんといって、カレンダーや手帳など、九星盤の入った本当に使いやすくて便利なものを作っている会社さんです。
ちなみに私は毎年島川建築計画室さんのカレンダーを買っていますし、透明方位盤(A4サイズ)ver.2を使っています。
エリア内でも中心近くを選ぶ
先ほど、月の切り替わりなどは気が混じるとお伝えしましたが、方位の境付近も気が混じります。
方角の気が安定しているのはエリアの中心です。
吉方旅行の目的は少しでも良い気を吸収してくることですので、目的地をエリアの中心近くで取るのは重要なポイントになります。
これには必ず、宿泊先の住所を調べて、地図で確認する作業が必要です。
※「観光地についてはそれほど厳密にエリア内を守らなくても大丈夫」と書きましたが、旅先では食事をしたり温泉に入ったり、お土産を買ったりします。
少しでも効果を高くと思うのであれば、やはり観光地もエリアの中心地がよいことは間違いありません。
とはいえそこまでルールを課してしまうと行きたいところにも行けず、旅自体が面白くなくなってしまいますので、もう少し気楽に考えて、宿泊先が良ければOKとすればよいと思います。
ポイント4 旅先では
さて、ここまでで吉方旅行の日程、旅行先が決まりました。
列車のチケットやレンタカーの手配も万全です。
いざ出発しました。
旅の目的は、先ほどから何度も繰り返しているように、吉方の気を得ることです。
そして吉方の気を得るのは寝ている間だと言いました。
つまり、旅で一番大事なことは目的地についてたっぷり眠ることです。
せっかく旅行に来たのですから夜更かしして遊んだり、朝早く起きて観光に回りたいところですが、吉方旅行では寝ることを一番大事にしてください。
早寝&朝寝坊がベストです。
それ以外は枝葉的に、吉方旅行でやった方がよいことを書いておきますので、参考までになさってください。
・早く出て遅く帰る(旅先での滞在時間を少しでも長く取る)
・現地の土地神様にご挨拶
・現地で取れた食べ物を食べる
・現地の水を飲む
・現地の温泉に入る
・現地の自然に触れる
・お土産を買う
逆にやらない方がよいのは、現地の神様への神頼みです。
お礼詣りに行けるなら別ですが、頼みっぱなしなどの礼儀を欠いたことは止めましょう。
しばしお邪魔しますというご挨拶はしたいところです。
吉方旅行は一人旅で
家族旅行は別ですが、基本的に吉方旅行は一人で行くことをお勧めします。
一人旅ですので寝る場所と寝る時間だけ確保したら、後は気ままに好きなことをして過ごしましょう。
友人と一緒に行く場合、同じ星なら吉方旅行の観点からは大丈夫ではありますが、一緒にいれば気が混じりますので、相性も関係します。
相性は五行の相生、相克のような簡単なことで割り出せるものではありませんので、同じ星だから比和で相性はOKというわけではありません。
せっかくの吉方旅行ですので、できれば不確定要素を盛り込むのは避けたいところです。
さて、そんな風に吉方旅行に行った方の体験記が当ブログにもいくつか掲載しておりますので、よかったらそちらもお読みください。
ポイント5 吉方旅行の運勢転換要素は計画から始まっている
さて、ここまでA子さんを例に、吉方旅行に行くまでをお伝えしました。
特に初心者さんは要所要所で、これは大変だなと思われた方もおられると思います。
こちらでも吉方旅行鑑定を受け付けておりますので、慣れるまでは鑑定を上手に利用しながらされていくと良いと思います。
問い合わせが多く忙しくなってきたこもあり、鑑定メニューに辿り着くまであえて遠くしておりますが、興味がある方はこちらをご覧ください。
鑑定について
ただ、実はこの大変な作業ひとつひとつが、運勢の転換につながっています。
いつ行くか考え、吉方を調べ、自宅から地図を確認しながら目的地を決める。
宿泊候補は一軒一軒住所を確認して間違いのないところを選ぶ。
できるだけ早く着くように何時の列車を予約するか検討する。
旅先で挨拶に行く神社を調べる。
観光先を調べる。
現地の特産品を調べる。
温泉があるかないか。あるとしたら、場所はどこか。
移動ルートの確認。
などなどのプランを組むことからその土地との縁が始まっていると思ったら、自分でやるべき意味がわかると思います。
ここまでご自身でやってみて、最後に安心のために鑑定を依頼されるとよいと思います。
また何か思い出して補記することがあるかもしれませんが、今日はひとまずこれで。
また次の講座も楽しみにしていてください。
あかるい明日