お墓参りは風水の基本
先日、お墓参りは誰のため?徳にも陽と陰があるという
お墓参りにちなんだ
陰徳と陽徳の話を書かせていただいたのですが
そこでも書いているように
風水はもともとお墓の相を見るために発展した占術で
その目的は、子々孫々の繁栄を願ってのことでした。
子々孫々の繁栄やご先祖様という感覚は
育ってきた家庭の在り方によって
捉え方も人それぞれではないかと思うのですが
ご先祖様が子孫を守ってくれている。
つまり、死後の世界があり
例えば、自分が死ぬ時に
お迎えにきてくれるなんていう話になると
少し恐怖物語になってしまうでしょうか。
お盆も終わったと思ったら、9月はお彼岸があります。
今日もお墓参りに関係した、そんな話をお送りしたいと思います。
お迎え現象
終末期医療に長年携わってきた奥野滋子医師は
このような著書を出版しています。
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終末期のがん患者の緩和ケア医として
述べ2500人以上を看取ってこられた医師は
これまで数多くの『お迎え現象』を見てこられたそうです。
症状も重く、残り少ない余命の方を見守るケアは
とても辛いものがありますよね。
私もそ身内、知人、友人と何人も最期の別れを体験していますが
人生の終末期を、せめて痛みがなく、心穏やかにと願って
力を尽くしてくれる医療関係の方々には頭が下がる思いです。
そこにあるのは
人生の終末にあたり人間に生まれてきてよかったと思ってもらいたい
という、マザーテレサの想いそのままです。
死ぬことが寂しいとは限らない
病による苦しみの中
去っていこうとしている人を見守る親族は
悲観にくれた思いをします。
けれど、奥野滋子医師は言います。
死ぬことが寂しいこととは限らない
人生に満足し安心して旅立つ方も多い
奥野医師が見てきたお迎え現象では
「先生、昨日の夜、お母さんが会いに来てくれた」
といって、その後、息を引き取った患者さんの話や
痛みの中、信仰と共にあった患者さんの話など
死に逝く人にとって、死後の世界が
決して恐れるものではないことを教えてくれます。
生は死と隣り合わせ
どんな人であっても
生きているということは、いつだって死と隣り合わせです。
陰陽の考え方でも生と死は一体で、常にお互いを包括しています。
自分が死ぬ時のことを考えたことがある人も
考えたことがない人もいると思いますが
間違いなく誰にでも、いつかその時はやってきます。
その時に、あなたが誰に迎えに来てもらったら
安心してそちらの世界に行けるか
頭に浮かぶのは誰でしょうか。
私は両親ともに健在なのと
親とは疎遠なので、自分が死ぬ時に
親に迎えに来てもらいたいかどうか、今はわかりません。
でもきっと魂だけの世界になったらすべて忘れて
母と父の手を取るのではないかと思います。
きっとそこには祖母も来ていると思います。
私が生まれる前に亡くなった
会ったことのない祖父や、幼くして亡くなった弟
若くして亡くなった兄も、いるかもしれません。
そして自分が死ぬ時以上に
私が先に逝き、長い長い年月が過ぎて
いつか娘が息を引き取るとき
そこには必ず、自分がいてあげたいと思います。
子孫はかわいい
こうやって自分が先祖の立場で考えると
子々孫々がどれだけ可愛いか
ご先祖様の気持ちがわかるようですね。
「お母さんが会いに来てくれた」
そう口にする患者さんは
薬のために意識がはっきりしていなかったり
認知力が低下している、などのこともあるかもしれません。
でもそこには、安心した気持ちで
旅立とうとしている姿が見られるそうです。
生きていることに感謝して、生きていることを喜ぶのは
普段の生活の中ではなかなかできません。
死を意識して初めて、有難い(有ることが難しい)ことに
気が付くことができます。
今や天涯孤独という人でも
ご先祖様だけは、誰にでも必ず存在します。
奥野医師は、一見孤独で寂しいように思える人でも
お迎えやご先祖様の存在によって
安心して旅立った人を数多く見てきたそうです。
風水とお墓
春彼岸
秋彼岸
お盆や命日、法事など
日本にはお墓参りに行く機会が多くあります。
しかしやはり、亡くなった方より生きている人が大事ですし
遠方だったり忙しくてと、
なかなかお墓参りに行けないこともあると思います。
それでもぜひ、時間ができたらお墓に足を運んで
ただ手を合わせてくるだけでも
行ってみてくださいね。
風水はもともとお墓のために作られたものだと
最初にお伝えしましたが
逆に、家をどんなにきれいにしても
お墓を守っていなければ、意味がないくらい
風水とお墓は関係が深いものです。
昨今は神社ブームですので
日本全国の神社には足しげく通っても
お墓参りには行かないなんて人もいますが
まあ、神様がどんな人に力を貸したくなるか考えれば
レジャーと思って、それでよいのでしょうね。
ご朱印集めなんてさらに・・・、と思いますが
小言にしか聞こえないと思いますのでやめておきます。
来月はお彼岸ですが、
お彼岸には六波羅蜜というお話がありますので
次のお墓参りは、そんな話になりそうです。
死ぬ時のことを考えると怖いですよね。
でもその時に
久しぶりに愛猫に会えると思うと
恐怖感も少し薄くなります。
人生でやり残したことに悔むよりも
少しでも多くのことができるように
気学や風水の方角の力を借りながら
感謝を忘れずに、暮らして行きたいものです。