こんばんは。
今年も立春から3ヶ月が過ぎようとしていますね。
年運は感じにくいものですが、今年の運勢がなんとなく出てきている方もおられるのではないでしょうか。
さて、先日初回相談のやり取りの中で、こんな疑問をいただきました。
『運勢で動かない方がよい時期でも、転居を行ってよいのでしょうか』
いい質問でした!
気学は移動によって開運を行う占術ですが、しかし運勢によっては大きく動かない方がよい時期があることも事実で、運勢か開運か、これはともて深いテーマです。
動かない方がよい運勢
当ブログでは軽くですが、年の運勢、月の運勢を吉方と一緒にお伝えしていますが、人の運勢にはほかにもちろん毎日の運勢もありますし、もっと大きいスパンで、若いころの運勢、年を取ってからの運勢など、数十年サイクルの運勢もあります。
運勢が低いと判断力が鈍りますし、何か事を起こそうとしても、とん挫したり思うように進まなかったりしますので、そんな時期はじっとしている方がいいですね。
とはいえ人は運気が悪い時期ほど動きたくなるものですので、マイナスの悪循環が生まれたりするのですが・・・
運勢が低いと?
運勢とは運の勢いという記事を過去に書いておりますが、運は勢いがある時の方がもちろん何事も上手く行きやすいですし、運の勢いがなければ、やはり何をやっても上手く行かないなんて状態もあるかと思います。
ですのでやはり運勢が低い時には、例えば起業するとか、家を買うとか、転職するなどの動きは避けた方が無難ですよね。
私も積極的にお勧めはしません。
しかし占い師に相談に来る人というのは、現状困っている場合が多く、現実問題、運勢は二の次で、今すぐなんとかしなければならない、というケースがほとんどです。
そんなとき、運勢と開運、どっちを優先したらよいのでしょうか?
気になりますよね。
でもその前に、そもそも、人の運勢を作っているものにはなにがあるのでしょうか?
実際にはもっと複雑
当ブログでも運勢をお伝えしていますが、実は星の巡りによる運勢はひとつの指針にしかなりません。
例えば、今のあなたを作っている運勢は、星の巡りだけではありません。
今年、今月、今日回座している星の他に、過去や今の移動によって生じている運勢、土地や家から受ける気の影響、そばにいる人の運勢、エネルギー、考え方、思念、その積み重ねなどなど・・・
今あなたをまとっている気は、とても複雑ということですね。
どれだけ星による運勢がよくても運気が低い状態は充分考えられますし、逆に、運勢が多少低くてもうまくいく方もいらっしゃいます。
さらに、運勢の影響を受けやすい方、受けにくい方というのもあります。
病気療養中などでエネルギーが落ちている方は、運勢の影響を受けやすくなりますしね。
今自分がどんな運勢にあるか?
その判断は見てわかるものでもありませんし、感覚的に感じられるものでもありません。
正直、自分が今どんな運勢の状態にあるかを知るのは、とても難しいと思います。
気学は動く占術
数ある占いの中でも、気学は自分が動くことで積極的に運勢を変えていく占術です。
運気低迷なら吉方へ旅行へ行ったり、吉方の水を飲んだりと、対応策が取れる占術です。
運勢はどんな占いでも観れると思いますが、自分から運勢を変える方法が取れる占いは、ほとんどありません。
運勢を知ることが守りの占術なら、気学は攻めの占術ですね。
もちろんよい時期、悪い時期を知って動くタイミングを決めるのもとても大切なことで、余裕があるならそうすべきです。
しかし例えば、今の住居に過去の凶方転居で住んでいるのだとしたら、運勢が変わるまで待つのが果たして得策かということです。
あとしばらく凶意にさらされるより、可能なら吉方転居することを私は推しますね。
ただ、事情は人それぞれですので、単身で賃貸ならそれほど迷いもないかもしれませんが、家族がいたり、持ち家だったりと事情はそれぞれです。
一年の中で転居可能な月、そしてその中でも転居可能な期間もごくごく限られていたりしますしね。
吉方転居は本当に大変で、行こうと思ったら行けるというわけでもありませんから。
しかしどんなケースも鑑定してみないとわからないことですので、何かあればご相談いただけたらと思います。
まとめ
例え吉方転居でも、運勢が低い時に動いたら、その後が上手くいかないのではないか。
運勢か開運か、確かに判断が難しいところです。
気学や風水など東洋占星術は、東洋思想から生まれています。
そのためでしょうか、今回頂いた相談者さんの疑問、『運勢か開運か』は、まさに哲学だと思います。
私の答えは完全に、『どうするべきかは個々の状況によって違なる』という回答になりますが、もしも今、吉方で家相のよい家に住み、特にほかに運勢を悪くするような要因がないのであれば、って書いていて気づきましたがこれはまさに私の今の状況ですね(^^)
そうなのであれば、やはり時期を選んで動くのが正解だと思います。
しかしそれでも、人が生きている時間には限りがありますから、私自身は引っ越したいと思ったら運勢は気にしないで動いてしまうと思いますけれど。
先日、友人たちと食事に行く予定があり、凶方だった行先が直前に友人の希望で変わり、結果吉方になったということがありました。
私はこういうことで自分の運気を計りますが、星回りによる運勢が悪くても、吉方に呼ばれているのであれば、まずまずな状態だと思うわけです。
そんな風に、自分の身に起こる出来事で運勢を知ることもできますね。
さて、そろそろ終わりにしますが、鑑定する中で、特に初回相談はいろいろな方からご相談を受けますが、それぞれ抱えている事情はひとつとして同じものはありません。
皆それぞれ、他人とは違う、自分だけの人生を生きているなと思います。
そんなその方の人生を想像しながら返事を書かせていただいています。
東洋占星術は哲学。哲学は幸せの追及です。
たった一通のやり取りで終わったとしても、気学を通じて、ご縁をいただいた皆様の幸せを祈っています。