もう何年も昔の話になるのですが、友人に頼まれて吉方で吉相の家(賃貸物件)を探すお手伝いをしたことがあります。
この時の体験がなかなか面白かったので思い出しながら書いておきます。
まずはご家族の命式から吉方の方角と時期を出し、その後、自宅から吉方の範囲にある物件を探すのですが、友人家族は夫婦と子供二人の四人家族。
四人も家族がいると、全員に共通の吉方があるなんてことはまずあり得ません。
こういうとき、基本となるのは一家の大黒柱であるご主人の吉方です。これが主軸になります。
それから、可能な限り家族の吉方位を取り入れていくという形になります。
鑑定士によっては、大黒柱の人だけ見る、あるいは夫婦だけ見るという人もいますが、私の場合は全員見ます。
自分も子供がいますので、子供にだって可能な限り対応してあげたいと思うためです。
旅行の鑑定でも必ず子供の方角も含めて鑑定します。
方角がきまったら、まずはインターネットでどんどん検索をかけて、間取りが良くて住所が乗っていればその場所を地図で確認し、実際に内見をしに行く、という手順になります。
いろいろと面白いなあと思うのは、まず、不動産屋さんの方角が関係してくるということですね。
凶方で行った不動産屋さんとは、やはりうまく行きません。
なので、不動産屋さんの方位も可能な限り考えて見ていきます。
さらに、探している人の運気が影響します。
運気が低いと、なかなかいい物件に出会えません。
『呼ばれる』というやつです。
そのため、事前に吉方旅行などに行って運気を上げておくのがお勧めです。
その際は、不動産を司る北東か八白の回座している方角がいいですね。
私がこのサイトで吉方旅行を勧めているのも、目的は『好運体質を作ろう』というものです。
好運体質になってしまえば、人生も悪いようにはなりませんから。
ただ、そこまで行くのは簡単ではないですよ(^^;)
私は当時働いておりましたので、引っ越しするご本人にネット検索してもらい、その後、不動産屋を回ってもらい、検討したい物件の間取り図をファックスで送っておいてもらう。
そして私が帰宅してからそれを鑑定していくという流れだったのですが、この方のケースでも、そもそも凶方転居で運気が落ちている状態だったので、なかなかいい物件が見つからないという状況がありました。
実際、送られてくるファックスも、凶相の物件が多かったです。
最初にある程度条件をお伝えしておくのですが、見てもらう方としては判断が付きかねるのだと思います。当たり前のことです。なので、送ってもらったものはすべて目を通してから、連絡を差し上げます。
その際にすでに内見が終わっているのがあれば、見てきた感想などを聞くのですが、ここでまた面白いことに、凶相ではねた物件は、軒並み、実際に見ても感じが悪かったそうです。
だいたい物件も絞り込めてきた頃、せっかくなので仕事を休んで内見にお付き合いさせてもらいました。
この時ついでに、新しい物件もいくつか見てきました。
そうするとやっぱり、家相がよい物件(といっても、賃貸なので吉相の物件とは言えないですが)は、室内の気もなかなかよいのです。
まあ、その背景には、それなりの広さで凹凸のない物件を無理なく立てられる場所となると、ちょっと駅から離れた場所などが多く、幹線道路や線路に面してなかったり、繁華街が近くになかったりと、気がいいのにはそれなりの理由があるんですけどね。
異形の土地に無理に建てた物件というのは、土地や建物自体が窮屈な思いをしているかのように、あまりよい気が出ていないところが多いです。
ちょっと話がずれますが、私は歩いているときは、常に目に入る家を無意識に鑑定しています。
ふと気になる家があると、立ち止まって見ることもあり、かなり怪しい歩行者なのですが(^^;)
気になる家というのは、マイナスのオーラを放っている場合もあれば、心地よい空気を発している場合もありますが、特に新築物件は家が建つまで見届けたりしますね。たいていは、もったいないなと思うような建て方ばかり目にすることになるのですが。
あとお店が新規にオープンするときも気にします。
自宅の近くのお店のケースですが、たぶん脱サラして始めたのかなと思う感じのオーナーと従業員さん。お店のコンセプトはぜんぜん悪くないのですが、いかんせん土地の形が悪い。
何もこんなとろこに建てなくても・・・と内心同情するのですが、やはり2年と経たずに「家庭の事情でしばらく休業します」という張り紙が・・・。
そうそう、私が昔勤めていた場所も、建物が高速道路に隣接していて、カーブの途中に経っていましたが、退職して数年後に倒産しました。
それ以外にも家相ネタはいくらでもあるのですが、いい加減本編に戻りますね。
さて、友人家族の物件探しに同行した際、最後にもう一つだけ見ますかと連れて行ってもらった物件が、強烈でした。
私自身、話には聞いていたけど実際に見るのは初めてという形の間取りで、その建物は2階建て8部屋くらいだったのですが、すべて同じ間取りです。
普通にその辺りにあるようなアパートの造りだったのですが、まず駐車スペースに車を入れた瞬間、「ここは入りたくない」と思いました。
もう、建物から出ている気が悪いんです。
さらに、内見する部屋は2階の奥の部屋。階段は驚くほど急です。
せっかくの角部屋なのに、隣の建物との間に壁を作って、行き止まり状態です。
これでは淀んだ気の吹き溜まりになってしまいます。
内心入りたくないと思うのですが、不動産屋さんはさっさと部屋へ進んでいくので、もう結構ですというのも悪かったのと、私も悪い癖なのですが、怖いもの見たさがあり、中に入ってしまいました。
部屋に入った瞬間、急に足が震えだします。
これはやばいと思って息を止めて中に入って、ぐるりと見て、はい、わかりましたとそそくさと出ました。
入って出るまで3分がいいところだったのですが、今でもあの室内の空気と色、匂いなどが鮮明に思い出されるくらい強烈な時間でした。
晴れた日で窓があり、不動産屋さんが西側の窓と南側の小窓と両方開けてくれたにも関わらず、室内は蛍光灯を付けていないと薄暗い。
部屋にあるあらゆるものから怨念とも思えるような気が発せられていて、逃げるように部屋を出た後、めまいや吐き気などの気分の悪い状態がしばらく続いて、浄化スプレーをかなり使ってようやく息が付けるようになったほどでした。
空室になる前、どんな人が住んでいたのかまでは聞きませんでしたが、室内の雰囲気からお年寄りが住んでいたように思いました。
部屋に入る前から足が妙に震えていたのですが、部屋を出た後もずっと足がおかしく、血が巡ってないような状態が続いたのをよく覚えています。
想像ですが、住んでいた方は足が悪く、あのアパートの急な階段を下りるのが大変で、かなり部屋に閉じこもるような生活だったのではないでしょうか。
私でも手すりにつかまらなければ降りられないような急な階段だったのです。
駐車場は十分な広さがありましたので、土地が狭かったとは思わないのですが、設計ミスかもしれません。
友人は最終的に、間取りも向きも悪くない部屋が見つかり、無事に吉方の時期に転居することができたのですが、私はこの一件で、自分は不動産屋にはなれないと心から思ったのでした。
長くなりましたね。
今度は私自身の吉方転居の話をお伝えしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。
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