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子育てとエネルギーの話

今回も雑記です。

先日、花まる学習会という塾を経営している高濱正伸さんの講演を聴く機会あったんですね。
子供の学校の活動で参加したので、自らの意思で行ったわけではないのですが、聴いてみたら、思いがけず面白く、興味深かったです。

高濱正伸さんは、お子さんが脳性麻痺なのだそうです。
ご自身はADHDで、障害のある方についても、様々な支援、活動をしています。

今回聞いたのは、レギュラー講演の『親だからできること』の内容のようでした。

昨今の子育て事情についての話だったのですが、詳しい内容は、機会があればぜひ直接講演を聞かれるとよいと思います。
面白かったですし、参加費は無料のものが多いようです。

ひとつだけ取り上げると、特に面白かったのは、
今の親は、“人間関係の苦手な人が親をやっている世代”という話。
これって、確かにその通りですよね。
今は多くの人がコミュニケーションに問題を抱えていて、ご近所さんとうまくやれないとか、親同士でトラブルを抱えているとか、人付き合いが嫌いだとか、苦手だとか、そういう人が、子育てをしているんですよね。

なにしろ講演のメインテーマは『親だからできること』なので、親、特に母親が子供に与える影響の大きさについての話が多かったのですが、親が子育てではまる落とし穴について、具体的な例や実際のケースを交えて、わかりやすく語ってくれました。

母親って、子供にとって『命』に深く関わっている存在という話。

人が自殺を思いとどまる理由の第一位は『お母さんが悲しむ』からとのこと。

また、救急救命士の方が言っていた話で、多くの生きるか死ぬかの人を見てきた中で、九死に一生を得たように生還した人の第一声は、それが、子供だろうと大人だろうと、お爺ちゃんお婆ちゃんでも、最初に口にする言葉は『お母さん』なのだそう。

子供の生命力を作るのは、母親なんです。

けれど、現代のお母さんはストレスを抱えていて、どっしり構えていることもできません。
現代社会はお母さんに、気楽な子育てをすることを許していないのです。
本来子育ては、楽しいもののはずなんですが。

気楽な子育てが出来ないお母さんはどのような子育てをするか。
それは、世間の評価や周りの迷惑を気にするあまり、子供を心配して行動を制限させてしまったり。
例えば、男の子に危険な遊びをしないように注意したり、いいとは思っていないのに、怠慢な親と思われるのが嫌で、せっせと子供に予防接種を受けさせたり。

あるいは、手出し口出し、あれやこれやと世話を焼いてしまったり。

いい子に育てようと思うばかり、言いたいことも言えない子に育ててしまったり。

昨今は「子供なんて、そんものよ」と言って許してくれる存在はなく、責任ばかりが母親の肩にのしかかっています。
その結果、例えば、引きこもるしかない子供に、社会に出す教育を失敗した親。
こうなると親も子も、不幸です。

そんな不幸な状態を作らないために、高濱先生は、母親は『安心カード』持つように勧めていました。それは自分の親、仕事、ママ友、趣味など・・・

高濱先生は経験上から、週に一日の仕事に出るだけで、母親のストレスが解消し、子供の状態がぐんとよくなることを話してくれました。

さて、ここから本題に入るのですが、実はこれ、運命学的にもまったくその通りで的を得た話なのです。

持って生まれた星が強い人が専業主婦なんてやっていると、そのエネルギーは自動的に家族に向きます。
本人は無自覚なのですが、受ける方は結構しんどいものです。

父親というのは、大抵は仕事で家におらず、外でエネルギーを使っているので、あまり家庭にはエネルギーが向きません。
その状態に「あの人は家庭を顧みない」と母親からの怒りのエネルギーが向きます。

子供は子供で、常に母親からの余剰エネルギーが向かいますので、本来の力が抑え込まれます。
しかし困ったことに、先ほども伝えたように、本人は無自覚です。
こんな話を聞いても、子供の世話をあれこれやること、やってあげることは親として当然だし、子供の心配をして何が悪い、と思うことでしょう。
その結果、常に家庭と家族、特に子供の事ばかりに意識が向きます。
しかしこれは、場合によっては子供を不幸にする第一歩なのです。

高濱先生の提案する安心カードの中身は、お母さんの受け皿であるとともに、お母さんのエネルギーの矛先を変えることでもあります。高濱先生がそれを知っていて話しているかどうかはわかりませんが。
人のエネルギーは限られています。仕事に出たり、好きなアイドルに夢中になれば、子供や家庭に向くエネルギーが分散されます。

その結果、親も子も、楽になります。

特に、持って生まれた星の強い人の場合、この傾向は顕著で、星を見て、やれやれ、こんな人が専業主婦をやっていたら、家族は大変だ、と思うことがあります。
それでも子供の受け皿の方が大きいのでなんとかなることもありますが、そうでない場合、いずれ、子供が苦しむ結果になりかねません。
別に、仕事に行かなくても、ボランティア活動でもいいですし、とにかく発散、分散することが大事です。

よく「怒る元気もない」なんていう言い回しをしますが、そのくらい疲れている方が、家族的にはちょうどいいという方もいます。

子供を幸せにしたかったら、まず親を幸せにすること。これは、子育て支援の鉄則です。

親が適職について、楽しそうに仕事をしている姿を見ている子供が、社会に出ることを学べないということは考えにくいです。
「仕事って、大変だけど楽しい」
そんな姿を見せる方が、例えば、塾の送迎をするよりも、家中を整理整頓するよりも、ずっと子供に、生きるって、働くってどういうことかを学ばせることができるのではないでしょうか。
誰だって、いつかは社会に出て働かなければならないのですから。

もちろん、専業主婦に向いている方もいますよ。
エネルギータイプも鑑定してみないとなんとも言えませんが、家族にばかり気が向きやすい方は、ご注意くださいね。

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