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子供が守られる社会に

今日、ノンストップを見ながら掃除をしていたら、特集で『相対的貧困』を取り上げていました。

イメージ画像赤ちゃん写真

相対的貧困ってご存知でしょうか?

絶対的貧困は、今日食べるものにも困るほどの貧困を指すのでわかりやすいのですが、相対的貧困は隠れ貧困とも呼ばれ、一見それなりに生活水準が悪いように見えないので、わかりにくいんですよね。

絶対的貧困にしても、この話題をすると「それ、現代の日本の話ですか?」なんて言われてしまうのですが、日本における貧困家庭というのは、普通の方が考えるよりたくさん存在します。

厚生労働省によるとその数は、6人に1人の割合です。
学校で30人クラスなら、5人は貧困家庭の子供になります。
もちろん地域差があると思いますので、単純計算ですが、それほど身近な問題なんです。

そしてシングル子育て世帯は格段にこの貧困率が高くなります。

ノンストップで取り上げていた家庭では、シングルマザーが高校生の息子さんを育てていて、お母さんが『あなたはおにぎりでも食べなさい』と買ってあげようとしても、息子さんは『お母さんが食べないなら僕も食べない』と言うのだそうです。
高校生の食べ盛りの男の子です・・・。

ちょうど去年、クリスマスの時期に雑記でお伝えした記事『人生の岐路に選ぶ道』で、絶対的貧困家庭の無理心中の事件をお伝えしましたが、この時も亡くなった中学生の娘さんは、何かを感じて学校を休んだそうです。きっと、お母さんが死のうとしていることを感じ取って、一緒にと思ったのかもしれません・・・。

こういうニュースを聞くと辛くなります。

あるニュースでは、夏休み明けの学校には、夏休み前より痩せて登校する子供がいると伝えていました。
なぜなら、休みになると給食が食べられなくなってしまうからです。

イメージ画像学校

子供たちが貧困にあえいでいるなんて、あってはならないと思うんです。
もちろんそれは日本だけの問題ではありませんが、少なくとも今、身近な子供が貧困に苦しんでいるという状態に目を向けたいと思うのです。

しかし、こういった問題に対し、国の支援は間に合っていません。

そのため、民間団体やNPO団体などが自発的にさまざまな活動をしてくれています。
探せば実にたくさんの活動がありますが、例えばフードサービスや子供食堂など、直接食べ物が手に入るサービスもあります。

とてもありがたいことですし、自分もそのような行動をできる人にとも思います。
しかし根本的に、日本の社会が子供優先の社会に変わってもらいたいと強く思います。
明らかに現代の日本の社会って、高齢者優先の世の中ですよね。
高齢者優先の社会が悪いとは言いませんが、その背景に、高齢者は何歳になっても有権者であるという、政治がらみの背景が見えてきて嫌な気分になるのですが。

そういえば、ちょっとした偶然でこんなこともありました。
この記事を書くのに、先ほどの母子家庭の記事を調べて気が付いたのですが、その記事を書いた同じ日に浦和で、高齢者の運転操作ミスによって亡くなった高校生の女の子がいます。

公判が行われた関係で昨日今日、そのニュースが流れているのですが、昨今、高齢者による交通事故によって何の落ち度もない歩行者が次々犠牲になっています。

この事故は、昨年の12月23日、浦和駅前の見通しの良い道路の歩道を歩いていた高校生の女の子が、当時80歳の高齢者が運転する車と鉄柱の間に挟まれ死亡しました。

運転者はアクセルとブレーキを間違えたということで、その女の子にぶつかっただけではなく、その後もずっとアクセルを踏み続けたそうです。
女の子は胸部大動脈が破裂するまで、アクセルを踏み続ける車と鉄柱に挟まれ続けたのです。

この悲痛な事故に関しては、ただ今署名のキャンペーンが行われています。
『高齢者による人身事故の防止、免許更新制度の改正及び自動車技術開発のより一層の発展を強く願おう!!』
ご家族のメッセージを読むこともできます。
こういった活動の情報が多くの人に伝わるように、ぜひご覧になってみてください。

※お母様が立ち上げたブログもあります。seina.jp

17日に行われたこの事故の公判、被告人に対する求刑は2年6か月でした。

我が子の命が奪われて刑に服するのが2年6か月・・・。
例え事故で運転ミスでも、ご家族の気持ちを思うと、やりきれなくなります。

私はこの高齢者の事故を話を聞くたびに、オートマ車の普及が問題だと思うのです。
マニュアル車の場合、クラッチから足が離れればエンストして止まるので、少なくとも車が暴走して止められないなんてことは少なくなるはずです。

私はマニュアル車に乗っていましたが、AT車を初めて運転した時、心底これは危ないと思いました。MT車の運転をしたことがある方ならわかってもらえると思いますが、アクセルを踏むだけで車が進んでしまうこと、これは恐ろしいことです。

この事故によって、安全運転システム(衝突制御機能)がまったく意味をなさなかったこともわかっています。

ニュースでは安全性能や高齢者の免許更新制度ばかり言及されていますが、そもそも運転免許取得はマニュアル免許を必須にして、ある年齢を過ぎたらMT車のみ運転可能にしておけばかなりの事故が防げると思うんです。

買い替えが大変なら、最初からマニュアル車を買って乗っておけばいいだけです。
それによってオートマ車の特性によって起きる事故の多くが未然に防げます。

オートマ車とオートマ限定免許の普及に関してもなんとなく自動車メーカーと政治家の絵面が浮かんでくるものですが、絶対に忘れてならないのは、車は走る凶器でもあるということです。

その運転を許すのですから、運転者の方が相応の技術を持っていなければならないのは当たり前のことです。

高齢者の運転免許更新を毎年にという意見もありますが、そんなことをしたってその場限りの試験や検査では事故は防げません。

犠牲になった稲垣聖菜さんとそのご家族のためにも、制度はすぐにでも変えないとなりませんし、高齢者の自主返納を待つよりも、車の安全性能が格段に上がるのを待つよりも、今あるもので対応可能なことをすぐにでも導入して欲しいと強く願うばかりです。

子供を守るための大人が、子供の命を奪う状況が存在してしまう社会が変わるように、日本が子供優先の社会に代わるようにと、切に願います。

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