久しぶりの基礎講座の更新ですが、今日は九星盤から吉凶方位を出す方法を学びましょう。
吉方の出し方・基礎編3 「吉方と凶方」で、凶方の星と吉方の星があることを学んだと思います。
今回は実際に九星盤を使って吉凶方位を出せるようにしていきましょう。
吉方の出し方・基礎編9 「九星盤から吉凶方位を出す」
まず、吉凶方位を出すにあたり、吉の星と凶の星がわからなくては何もできませんので、吉方の出し方・基礎編3 「吉方と凶方」をおさらいしておいてくださいね。
次に、ご自身にとって吉方になる星については皆さんご存知だと思いますが一応書いておきます。
吉方星一覧
ご自身の本命星 | 吉方になる星 |
一白水星 | 三碧木星・四緑木星・六白金星・七赤金星 |
二黒土星 | 六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星 |
三碧木星 | 一白水星・四緑木星・九紫火星 |
四緑木星 | 一白水星・三碧木星・九紫火星 |
五黄土星 | 二黒土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星 |
六白金星 | 一白水星・二黒土星・七赤金星・八白土星 |
七赤金星 | 一白水星・二黒土星・六白金星・八白土星 |
八白土星 | 二黒土星・六白金星・七赤金星・九紫火星 |
九紫火星 | 二黒土星・三碧木星・四緑木星・八白土星 |
一方、凶方になる星もご存知とは思いますが、一応書いておきます。
凶方星一覧
ご自身の本命星 | 凶方になる星 |
一白水星 | 一白水星・二黒土星・五黄土星・八白土星・九紫火星 |
二黒土星 | 一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星 |
三碧木星 | 二黒土星・三碧木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星 |
四緑木星 | 二黒土星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星 |
五黄土星 | 一白水星・三碧木星・四緑木星・五黄土星 |
六白金星 | 三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・九紫火星 |
七赤金星 | 三碧木星・四緑木星・五黄土星・七赤金星・九紫火星 |
八白土星 | 一白水星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・八白土星 |
九紫火星 | 一白水星・五黄土星・六白金星・七赤金星・九紫火星 |
この講座は初心者の方向けなので、ご自身の本命星と同じ星、そして五黄土星も凶方になる星に加えてありますが、ご自身の星は本命殺、五黄土星は五黄殺として区別できるといいですね。
九星盤の見方
さて、それでは九星盤です。
年盤、月盤、日盤、それぞれ注意するべき点はあるのですが、基本的な見方は一緒です。
九星盤は通常北が下向きのものが一般的ですが、まれに、地図に合わせて北が上向きのものもあります。
判断するためには干支を使います。
この盤では外周に干支が書いてありますが、内側でもどこでも、書いてあれば大丈夫です。
干支の「子」とあるものが北、干支の「午」とあるものが南になります。
上の四緑木星中宮の盤では、九紫火星が回っている宮が「子」の方位ですから、こちらが北になりますね。
それでは、手順を追ってやっていきましょう。
設定は四緑木星中宮、干支は卯年の年盤です。
1・五黄殺と暗剣殺を消す
まず、五黄土星が回っている方角と、その反対側を消去します。
五黄土星が回っている方角は五黄殺、その反対側(正しくは対冲といいます)の方角が暗剣殺で、それぞれ三大凶殺のうちの二つです。
2・破を消す
破というのは、そのとき回っている干支の対冲にかかる凶殺です。
年盤なら年の干支の反対側、月盤なら月の干支の反対側、日盤なら日の干支の反対側が破にあたり、それぞれ歳破、月破、日破と呼ばれています。
ここでは干支が卯年の年盤設定ですので、卯の反対側、酉の方角が歳破となります。
*ちょっとマニアックな解説です。破は干支に対してかかるものですので、干支のかかっているエリアだけが凶方になると見る流派もあります。例えば南東には辰と巳という干支が入っていますが、亥の年、歳破がかかるのは南東の中でも南寄りの「巳」のエリアだけという考え方です。
どの考え方を取るかはそれぞれお任せしますが、こちらではその方角すべてが凶方になるという考え方を採っています。
破を消すことで、三大凶殺が消去できました。
3・本命殺と本命的殺を消す
五黄殺、暗剣殺、破の三大凶殺に本命殺と本命的殺を加えたものを五大凶殺と呼ぶこともあります。
三大凶殺を消したら、次は本命殺と本命的殺を消していきます。
ここでは本命八白土星さんの場合でやってみます。
八白土星の回座する方位と、その対冲方位が凶方になります。
*月命殺についてはそれぞれ考え方がありますので、気にする方はここで月命が回っている方位とその対冲方位も消してください。
4・残った星の中から吉凶方位を判断する
さて、ここまで消すと、残りは一白水星、二黒土星、七赤金星となりました。
このうち八白土星が吉方になる星は二黒土星と七赤金星ですので、このようになります。
二黒土星の回座する東と、七赤金星の回座する北東が吉方になるということですね。
まず五黄土星のライン、破の方位、そして自分の本命星が回る方角のラインを消してしまえばとても分かりやすくなりますので、ぜひご自身でも試してみてくださいね。
使いやすい九星盤を用意する
九星盤によっては五黄殺と暗剣殺、破の方位を予め色塗りしてあるものもあり、そういう盤を使うようにするとなおのこと簡単です。
便利なサイトがたくさんありますので、ネットを利用する方も多いと思いますが、なんといっても使いやすいのはやはり紙に印刷されているものです。
おススメはこちらのカレンダーと手帳です。私自身が実際に使っているものです。
(画像を使用する関係で、すべての画像とリンクは島川建築計画室さんの楽天Shopへのリンクになっています。また、価格はすべて2022年11月現在のものです)
カレンダーは卓上タイプもありますので、仕事机に置くなどはこちらが便利かもしれませんね。
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ノートタイプはこちら。A5とA4があります。
お子さんがいるお宅は小児殺方位を気を付けなければなりませんが、こちらの暦には小児殺方位も記載されています。
吉方位、凶方位の出し方はそれほど難しくありませんし、こうした使いやすい九星盤があればなおのこと楽で、見落としも減らせると思います。
このほか、先ほど少し触れた月命殺を採るか、子供の場合は本命星で見るか月命星で見るかなど、流派によって考えが違う点で悩みどころはあると思いますが、まずはきちんと、自分にとっての吉方を出せるようになることが大事かなと思います。
それでは、本日は以上となります。
質問などありましたら、こちらの質問コーナーなどをご利用ください。
講座の更新をまた楽しみにしていてくださいね。
あかるい明日