親しい友人が今、深い悲しみの中にいる。
会ったのはもう10年以上前、最近はSNSでつながっていた友人の妹は、猫が好きでオシャレでファンキーで、繊細で頑張り屋で、ちょっと優しすぎる子だった。
友人は3歳下の妹が生まれた時、どう思っただろう?
生まれたての赤ちゃんは小さくてふにゃふにゃで、壊れてしまいそうでドキドキしながら、心の中に「妹」という小さな種を植えただろう。
しっかり者の友人はきっと、ちょっと頼りない妹をたくさんお世話しながら、心の中の「妹」という種をどんどん育て・・・そうして一緒に過ごしてきた日々が、こんなにも幸せで大切な時間だったことを、今、改めて思い出しているのではないだろうか。
人が亡くなるのは仕方のないこと。
この日本という国でも毎日3千人以上の人が亡くなっている。
そんなことをどれだけ頭で考えても、大切な人を失うことが、仕方のないことだなんて思えるわけもない。
昨日までいた人が、今日はいない。
もう今世で会える日もこない。
寂しいだろう、痛いほど辛いだろう。
そう思うとどんな言葉も上滑りするようで、お悔やみの言葉さえ出てこない。
友人の妹の星は、優しすぎて、他人の苦しみも悩みもみんな引き受けてしまう。
昨年大病をし、生死の境から奇跡の生還をした彼女を鑑定する機会があり、伝えさせてもらったメッセージは「優しさを自分に向けて」
そんなことはもう、友人が何度も伝えていたと思うけれど。
それでも言わずにはおれない。大切なことだと思うから。
彼女の優しさや黙って愚痴を聞いてくれる忍耐強さに、救われた人もたくさんいるだろう。
でももしも、彼女が周囲に向ける優しさの一割でも自分に向けてくれていたら、体が壊されるようなことはなかったのではないだろうか。
こんな突然の訃報を聞くこともなかったのではないだろうか。
だから心から思う。
繊細で優しい星が付いていると、どうしても人のストレスまで引き受けてしまう。
そんなものは受け取らないで、自分を痛めつけないで欲しい。
優しさは美徳だけれど、その優しさを自分にも向けて欲しい。
人のために病気になる前に。
少しでも多くの人に。
皆に優しかったSちゃん。
眠っているようだって聞いて安心しました。
優しい家族に恵まれた人生でよかったね。
かわいい姪が二人もできてよかったね。
GW、楽しく過ごせてよかったね。
きっともっと生きていたかったね。
また会いたかったよ。
心から、ご冥福をお祈りします。