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女性が持って生まれた能力を活かせたら

久しぶりのコラムです。

女性が持って生まれた能力を活かせたら

世間が令和への元号改定を待つ四月十三日、上野千鶴子氏 東大祝辞が話題というYahoo!ニュースのトピックが目に留まった。

社会学者で東大名誉教授の上野千鶴子さんが、東大の入学式で述べた祝辞が話題になっているという記事。

記事はこちら
「がんばっても報われない社会が待っている」東大の入学式で語られたこと【全文】

※追記
東京大学のサイトに掲載のリンクも載せておきます
東京大学
平成31年度東京大学学部入学式 祝辞

上野千鶴子さんはジェンダー研究の第一人者で、私はその昔、講演を聞きに行ったことがある。
その講演はたまたま近くで開催されるから行くことにしただけなのだけれど、思えば必然だったのだと思う。
だって私は、上野さんの言葉に救われたのだから。

当時の私は結構なレベルで人生のどん底にいて、でもその根本的な理由がわからずに苦しんでいた。

私の育った家は完全な家父長制の下で、同じ兄弟でも弟たちは優遇され、女であるという理由で、母親以下姉妹のすべてがその下に置かれていた。

上野さんもこの祝辞の中で親の性差別の結果が大学進学率に影響しているという点を挙げているが、それがこの日本社会。

がんばっても報われない社会があなたたちを待っていると、上野さんは入学式の祝辞で述べたのだ。すごい人だと思う。

家庭のみならず、この日本社会にはありとあらゆる点で性差別が色濃く根付いている。

モヤモヤとした気持ち。
理不尽な感覚。
不公平に対する怒り。

そういったことを感じたことのない女性は、いないと思う。

けれどそれはあまりにも当たり前のように蔓延していて、私は自分の中のそういう気持ちの正体に気付かないでいた。

世の中に対して、どうしてもなじまない感覚がある。
なぜか結局、女性であるというだけで多くの負担を強いられる。

これは、なぜなのだろう。

足を運んだ講演で上野さんは「それはこの日本社会がおかしいのだ」という視点を初めて教えてくれた。

鑑定をやらせてもらっていて、「占いに対する夫の理解がない」という妻はとても多い。
多くの妻はとても夫に気を遣いながら、こっそりと占いを取り入れている。

もちろん、結婚してパートナーシップを交わした以上、何もかも自分がやりたいようにやればよいとは言わないけれど、なぜそこまで気を遣わないとならないのでしょう。

占星術の観点から言わせてもらえば、男女に差なんてない。
あるのは違いだけ。

上野さんは祝辞の中でこんなことを述べている。

女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。
ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?

愛される、選ばれる、守ってもらえる価値には、相手を絶対におびやかさないという保証が含まれています。

相手を絶対におびやかさないという保証
まさにこれ。

そういう存在であることを望まれていると空気で感じ取るから、力を隠すしかない女性たちがいる。

その隠されたパワーは活かされることなくくすぶって、多くの場合、病という形で自分自身に向く。

もっともっと早くから、もっともっと自由に、なんの制圧も受けずにいたら、この人はどんな大きなことを成し遂げただろう?

もしも制約がなかったら、この人はこれから先、どんな活躍をするだろう?

そんなことを思うクライアントさんも大勢いる。

もちろん、自分の今の状態に対して責任があるのは自分自身だから、何もかも世の中のせいだなんていうつもりはないし、いつだってどこからだって人生なんてやり直せばいいと思う。

でも、こんな理不尽が根本にある社会は、確実に間違っていると言っておきたい。

ホ・オポノポノでも日本や韓国での災害の原因は、不当に扱われてきた女性の怒りだと言われるが、今日、上野さんの講演の全文を読んで、久しぶりに根源から深い悲しみと大きな怒りが沸いた。

鑑定士として自分にできることは、クライアントさんの運気が少しでも上がるように促すことだけで、あなたには潜在的に持って生まれた星の強さがあるのだと伝えても、なかなかそれを発揮できるようになるまでには至らないのだけど(それだけ制圧が大きい)、それでもこれからも伝え続けていきたいと思う。

本当は人が持って生まれたパワーを、その人に適した形で発揮できれば、社会はどんどんよくなるはずなのに。

世の中は流れでしか変わらないから、意図的に社会を変えることはできない。
でも、自分を変えることはできる。

ほんの少しずつでいいから、あなたが持って生まれた力を発揮して活躍していってくれたら、世の中はきっと変わっていく。

今この時代にこの国で、ここで経験すべき学びがあるから、ここに生きているのだということも正しい。

けれどもしかしたらその学びとは、我慢して耐え忍び怒りを押し込めることではなく、『天地があなたに与えたエネルギーを存分に発揮して、人の役に立ちなさい』ということかもしれない。

持って生まれたたくさんの貴重なパワーやエネルギーが、女性だからというだけで使われることなく消えて行くのは、実にもったいない。

神さまは考える力をくれた。それを伝える言葉をくれた。
この世界では行動を起こすことが、自分に与えられた能力を使う第一歩になる。

まずは自分がどんなエネルギーを備えているか、知ってみるというのもいいかもしれない。

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