先日、社会学者の上野千鶴子さんが東大の入学式で語った祝辞の話について、こちらのブログにも書かせていただいたのだけれど、ネットニュースのみならず、思ったより多くのニュース、ワイドショーでこの話題を取り上げていますね。
上野千鶴子さんの祝辞の全文はこちら
東京大学
平成31年度東京大学学部入学式 祝辞
私が書いた記事はこちら
女性が持って生まれた能力を活かせたら
東大の入学式という背景があるから、きっとすぐに話題から消えてしまうのだろうけど、これは嬉しいことだなと思った。
Twitterでも話題になっているらしく、スマホしか見ない我が家の高校生まで、この話題について触れていたくらい。
ネットでの声も、またコメンテーターの言葉もさまざまで、あえてジェンダーを避けてコメントする人もいれば、ジェンダーについての意見を絶賛する人もいて、いろいろな人にこの問題が響いたことは確かなよう。
今回、東京大学でスピーチを聞いた新入生のコメントが放送されていたのだけれど、一人の男の子がこんなことを言っていた。
「スピーチには傷ついたけれど、東大があの先生を呼んで、東大が祝辞を依頼したということは、そういうことなのだろうと思った」
ある番組でも、上野先生を連れてくればこういうことを言うのはわかっているのだから、それをあえて依頼した東京大学の姿勢を見たとコメントしている人もいた。
うちの高校生はこの件について「でも、こういうのは私たちのことじゃなく、おじさんたちのことだと思う」と言っていたのだけど、本当に、東大の意図を感じてくれた新入生の男の子のように、若い人に期待してしまう。
できればほんの少しずつでも、世の中が変わってくれたらと思う。
そしてそれはそれとして、前回は勢いで書いてしまったので、占星術的に見て、この問題に絡んで私がもっとも危惧していることをもう一度伝えておきたいと思います。
「占星術的に見て男女に差はない」と書いたのだけれど、つまり肉体的な差はあっても、持って生まれたエネルギー、パワー、能力などの、資質の差はないわけです。
けれど日本の社会というのは、上野さんが言ったように、女性は男性を脅かす存在であってはならないわけだから、どうしてもその持って生まれたエネルギーは抑え込むしかないわけです。
そうするとどうなるかというと、ひとつは前回の記事に書いたように、鬱屈したエネルギーが自分に向いて病気になります。
それ以外では、対人関係のトラブルを呼び込みます。
親子、夫婦、会社の上司と部下などで、子供や妻、部下が持って生まれたエネルギーが強い場合、相手は無意識に危険を感じるため(無意識のレベルで、まさに脅かされているわけです)、あの手この手で押し込めようとします。
親子関係がこの状態だった人は、どんな状態になるか説明しなくてもすぐにわかるだろうと思います。
親にひどい目に遭わされた人は、このパターンが多いです。
それから、夫婦関係ではモラハラ、DVなど。
会社の上司ならパワハラ、セクハラなどですね。
あとは、学校などで集団からいじめに遭うのもこのケースがあります。
ただただ、あなたの持って生まれたパワーが、無意識の世界で周囲に脅威を与えているだけなんです。
そのために結局、強い星を持って生まれていると、不登校になったり、社会不適合になったりしてしまうんですよね。
解決策はたった一つだけなんです。
とにかくエネルギーを発揮すること。
天地から受けた生まれ持ったエネルギーを、人の役に立つことに使って、しっかり昇華していくこと。
持って生まれたエネルギーが強い人は、結局、負のエネルギーも強くなってしまいますので、プラスに転換させていく必要があります。
そのためにどうしたらよいかというと、やっぱり吉方を取ることなんです。
生まれ持って与えられた天地のエネルギーは、天地のエネルギーによって転換させていくのが一番。
だからひたすら、吉方で運気アップという答えになるわけです。
ご相談でいろいろな方からお話を聞かせていただく機会がありますが、すべてのことは過去のことです。
気学は行動によって運勢を変えられる数少ない占術です。
それは未来に働きかける占術で、そして誰の人生にあるのも、これから先の未来だけです。
人によってさまざまな状況、いろいろな事情がありますが、いつでも答えは一つです。
過去に捕らわれるのは時間の無駄です。
未来に向かって、行動を始めましょう。
それがひいては、世の中を変えることにつながります。
今回、上野さんの祝辞が話題になって、少しだけ、この国の未来も明るいかもしれないと思えました。
自分の人生を明るくすることが、自分たちが住んでいる国の未来を明るくすることにつながるなんて思えない人が多いとかもしれませんが、実は世界はそんな風にできているんです。
あかるい明日を迎えましょう。
では、長くなり申し訳ありません。
ありがとうございました。
森木麻未