あかるい明日番外編『世界の占い・スピリチュアル紹介コラム』です。
あかるい明日は東洋占星術の気学・風水専門のサイトですが、世の中には本当にたくさんの占いが存在します。
ここに書かれてるのは以前別のブログで特集を組ませていただいた記事で、ここでは世界各国の占いを紹介していますが、ここで紹介している占いを鑑定できるわけではありませんのでその点をご注意ください。
当ブログでは気学、風水の鑑定のみ受け付けております。気学・風水の鑑定は鑑定についてへどうぞ。
タロット~絵のエピソード~
占いの中でもタロット占いをご存知ない方はおそらくいらっしゃらないだろう、と言うくらいにタロットカードは有名ですね。そのタロットカードが、実は否定の歴史から生まれたことは皆さんご存知でしょうか?
こんな伝承があります。昔むかしに、ヨーロッパで魔女裁判が起こりました。魔女を狩るだけでなく、キリストによらないスピリチュアルを完全に撲滅する運動でもあったのです。
当然、占いとか魔術なんて許されない時代でした(今でも一部の熱心なクリスチャンは占いを絶対に利用しません)。それで、考えたのが当時の魔術師たちです。
「だったら、遊び道具にしてしまえばいい。大事なことは絵に描いて、その知恵を後世に伝えれば、復活することもあるだろう。」……と。
絵にすることで、難解な魔術書を読まなくても・専門知識がなくても、誰でも自分を占えるようになりました。
女司祭長
たとえば、女司祭長(2番目)のカード。彼女のかぶったヴェールで本が隠れているのは、「人間の知識には限界があり、全てを知ることができない」という意味がこめられています。
たとえば、力(8番目)のカード。ライオンに寄り添う乙女は、実は乙女ではなくサムソンという聖書に出てくる長髪の怪力男だったのではないかという説もあります。
死神
13番目のカードは死神なのは、皆さん「ああ、13は演技が悪い数字だからだ」と納得されるかと思います。しかし、それだけではないのです。
12枚、1ダース(ダース:12を一個とする単位)が終わって新しい始まりの1、という意味も含まれています。だから死神というのは一概に考えるほど悪いカードではなく「破壊の後に何かが再生される」という意味も色濃く示しています。
愚者
興味深いのは、「愚者」という0番目のカードが存在すること。ゼロという数字の概念はインドのものであり、アジア由来の考え方です。タロットの起源自体が15世紀くらいと考えられていますが、その頃にはゼロは浸透していたのですね。
アジアが愚者というと、アジアをバカにしているのか? というと、全くそんなことはありません。「旅人」(旅とは色々な意味で、です)や「未知の世界に一歩踏み出す」とかの挑戦を意味するカードなのです。ヨーロッパの人々にとってアジアはそういったイメージだったのですね。
お茶の歴史もアジアから、書道の墨汁も英語では「インディアン・インク」と言いますから、そのへんの歴史は詳しく調べると面白いかもしれません。
タロットカードは、何も全てのカードと意味を暗記してから難しい読解を行う専門技術ではありません。解説書を片手に、まずは気楽に絵を見て楽しむ・ちょっと遊んでみるというところから始めるのもOKなのです。ぜひ、気軽に試してみて下さいね。
不思議な絵柄のタロットカード
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参考にさせていただいたサイト様など
「黄金の夜明け団」(世界魔法大全シリーズ第1巻)
著:江口之隆・亀井勝行(共著)出版:国書刊行会 P363「万物照応表」
タロット、トランプ起源説 http://www5e.biglobe.ne.jp/~occultyo/uranai/tarotkigen.htm
ありがとうございました。