魔女になってみたいあなたへ

あかるい明日番外編『世界の占い・スピリチュアル紹介コラム』から、今回はコラムをお送りします。お楽しみください。

意外かもしれませんが、魔女というのは女性だけがなるものではありません。

ちょうど、男性の人魚も存在するように、魔女という名前から女性限定のものだという思い込みがありますが、男性でも魔女になるのは可能です。

それを踏まえた上で、どんな形で魔女を目指すかについてお話させていただきます。

そもそも魔女術とはなんぞや？というお話からですが、魔術（白魔術など）と比べて一般にどうなのか、というと、魔術とは、より高みを目指す術であり、魔女術とは、掘り下げる術であると言えます。

魔術は人としての限界を超えて宇宙へと進出する方向を目指しているのですが、魔女術は逆に人や自然など、地上のものを分析したり同一化したりすることで静かに癒す術なのだと私は思います（あくまで個人的解釈です）。

まだ科学が発達していなかった時代に、火傷にはバターを塗るのではなく水で冷やすべきだというのは魔女術が早くから突き止めていたことでした。
欧州当局はキリストによらない奇蹟を一切認めていなかったので弾劾されてしまいましたが、実践的な科学のはしりであったとも言えます。

また、塩を詰めたビンに米粒を入れると湿らない、などという「おばあちゃんの知恵袋」的な知識も魔女術に属します。
科学的に説明がつくのですが、当時は魔女のしわざと分類されたためです。

だったら魔女術は科学の一部なのか？というと、そうでもありますが根本的には違います。
魔術でも科学でもない、全く新しい一分野としかいいようがないのが現状ですね。スピリチュアルな分野も扱うからです。

魔女になるまでに必要なのは、体力と知識です。

知識はともかく体力とは、と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、直接的にはもちろん必要ありません。

しかし、精神力は必要になりますし、儀式などを行うときに身体にも負担がかかるのであるに越したことはないのです。

何より、体力を養う過程で精神力も鍛えられますから、まずは体力を目指すべきだと考えます。

特に、現代の女性はダイエットばかりに熱心で、体力をあまりつけようと思わない人も多いですから、しっかり体力づくりを意識して臨みたいものです。

グループに入るのも一つの方法ではありますが、とりあえずソロ・ウィッチ（ソロ魔女）を目指してしまいましょう。

誰か有名な魔女に弟子入りしてもいいのですが、やはりある程度の下積みというか基礎は必要ですから、基本的にソロ・ウィッチを目指していて正解かと思います。

まずは、自己参入儀式（セルフ・イニシエーション）ですね。
自分や自然に対して今から自分は魔女になりますと宣言する儀式です。
詳しくは、ネットでも調べられますし、あまりここに書きすぎても危ないので省略させて頂きます。

目安としては、一人でワルプルギスの夜に参加できたり、一人でサバトを主催できたり、ソロ・ウィッチとして魔女のグループに参加できたりすれば一人前だと言えます。

職業にしたりお金をもらったりというのは、あまり意味のない指標ですね。
基本的に趣味の世界です。
呪文を唱えたなら札束がポンと現れて、なんてものはおとぎ話です。

魔女を目指す皆さん、どうか騙されないで下さいね。
そういうあなたをだましたくて仕方ない人たちがいっぱいいます。彼らはお金や時間を要求しますが、基本的に他人を頼りにして魔女になれる道はない、と思って下さい。

魔女になってみたいあなたは、充分注意しながら頑張ってみてくださいね。