あかるい明日番外編『世界の占い・スピリチュアル紹介コラム』から、今回はコラムをお送りします。お楽しみください。
妖精ノート
妖精・・・子供の頃、一度は「本当にいるのかな?」と胸をときめかせた方も多いのではないでしょうか。そして、一部の方は「今でも」いるのではないかという気持ちをお持ちかと思います。
妖精とは何か? その定義は色々とありますが、ここでは“良い”妖精(シーリー・コート)たちを数人ご紹介したいと思います。
マーメイド
マーメイド(英国:人魚)です。
日本でもだいぶ定着した語であり、また世界各地に似たような伝説があります。
ここで扱うのは英国でのマーメイドであり、メロウとかメリーメイドとかと呼ばれることも地方によってあるようです。
一般に彼女たちは美しく、また人間の男性と結婚した場合良妻賢母になるとして古くから憧れの存在でした。
3つの願いを叶えてくれるというコーンウォールの伝説もあり、アイルランドにおいては人魚の涙が海の灰緑色の石に変わったのだという言い伝えも残っています。
ティタニア
ティタニア(英国、妖精)は、妖精界の女王です。
もともとはローマ神話の月の女神ダイアナの異名であったようですが(ティタニア、タイタニアは巨人族タイタンの娘という意味)、中世エリザベス朝においては妖精王オベロンの妃、妖精の女王とされ、ダイアナやその侍女たちが妖精なのだという扱いになりました。
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」の中にも登場しますが、どうも彼の妖精における認識はあまり正確ではなかったようです。
レプラカーン
レプラカーン(英国、妖精)です。
片方の靴屋といえばあるいは思い当たる方もいらっしゃるかもしれませんね。
レプラホーンとも言いますが、冬の間ずっと地下にこもって靴を作り、夏になると地上に出てくるという妖精です。
靴屋さんといえばこの妖精なのですが、困ったことに片足分しか靴を作らないのです。
人間に捕まえられそうになると片方の靴を隠して逃げてゆくと言います。
一説によれば戦争中の財宝、地下に隠されたものを持っているお金持ちな妖精なのだとか。いずれにせよ会ってみたい気がしますね。
タルウィス・テグ
タルウィス・テグ(ウェールズ、妖精)は、ウェールズ語で水の妖精という意味です。
彼らは金髪のそれはそれは美しい容貌を持っており、あまりに美しい金髪の子供が生まれると妖精の世界にさらってしまうこともあると言われています。
が、基本的に害悪を為す性質はなく、清潔好きかつ自分たちが気に入った人間には金貨などの高価なプレゼントをすることがあります。
ただし、そのプレゼントのことを誰か一人にでも話してしまえばそのプレゼントは形もなく無くなってしまうのだとも伝えられていますので、どうかご用心を。
妖精の種類はかなり多いので、もちろんこれが全部ではありませんが、興味を持って下さったら幸いです。彼らを研究するのもなかなか面白いですよ。
妖精Who’s who [ キャサリン・メアリ・ブリッグズ ]
参考にさせていただいたサイト様など
幻想世界神話辞典 http://www.jiten.info/dic/yousei.html
妖精who’s who 著:キャサリン・ブリッグス 訳:井村君江 出版:ちくま文庫
ありがとうございました。