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スピリチュアルな法律たち

あかるい明日番外編『世界の占い・スピリチュアル紹介コラム』から、今回はコラムをお送りします。お楽しみください。

スピリチュアルな法律たち

世界的不景気な現在ですから、魔女が認可制になったり、呪術師たちに課税されたりくらいで驚いてはいられませんが、スピリチュアルな世界と法律との関わりは意外にあるものです。

魔女に課税?

ルーマニアでは魔女が職業の一部として認可され、所得税が課税されるほか予言や占いが外れた場合に罰金も課されるそうです。
占いは外れることもあるので少し同情してしまうのですが、政治家にお抱え占い師がついていることがステイタスとされるお国柄ですから、納得でもあります。

魔女イラスト

魔女の労働組合がドナウ川にマンドレイク(マンドラゴラ)を投げ込んで呪ったといいますが、真相は定かではありません。
他にも複雑な術式がないと呪いは発動できず、よってパフォーマンス的な要素のほうが強いようにも思えるのですが、マンドレイクという入手困難な材料を使うあたりは本格的です。
※ちなみに、マンドレイクとはこのようなものです。

マンドレイク(Mandrake)、別名マンドラゴラ(Mandragora)は、ナス科マンドラゴラ属の植物。
古くから薬草として用いられたが、魔術や錬金術の原料として登場する。根茎が幾枝にも分かれ、個体によっては人型に似る。幻覚、幻聴を伴い時には死に至る神経毒が根に含まれる。
人のように動き引き抜くと悲鳴を上げて、まともに聞いた人間は発狂して死んでしまうという伝説がある。マンドレイク – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF

イメージ的には、こびとづかんを想像してもらえるとそれに近いのかなと思います。

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画像引用 京都府長岡京市センチュリー21|アシスタント山崎のほほんブログ http://renta21yamazaki.blog.fc2.com/blog-entry-169.html

ライセンス料が値上げ?

ところ変わってアフリカ西部のスワジランド王国という小さな国があります。

もともと呪術師や霊媒師たちが国に毎年ライセンス料を納めているのですが、呪術師たちの料金も値上がりしているし王国の財政も危機だという理由からそのライセンス料を引き上げる法律が可決されたのだそうです。

呪術を本当のものと信じるかどうかはさておきそれがビジネスとして成立しているのなら、それなりの経済的な対価を支払うべきという考えにもうなずけますね。

スピリチュアルなものは現時点では理論的証明が難しいので、個人的に思うところは多少ありますが。

違反の罪が重すぎる?

また、このような本末転倒な実際のお話もあります。

黒魔術は非人道的だという理由で一切の使用を禁止したのがパプアニューギニアです。

その魔術法に違反したという疑いをかけられた人は、火あぶりにされたり首を切られたりしているというのですから(通常の死刑は銃殺刑)、どちらが非人道的なのだか、皮肉な話ではありますね。

容疑者の大半が女性だという事情もあり、どうにもこの法案には首をかしげてしまいます。

現在は廃止されているとのことですが、歴史を辿ると、世界各地でこのような理不尽な法律がたくさんありますね。

魔術禁止の法律?

そして、IT技術の飛躍もめざましいインドネシアでは「魔術」を禁止する法律が出ているそうなのです。

■人知を超えた力を持つ者、まじないをかける者、これらの力を利用して商業を行い、他人に病気や死、肉体的または精神的苦痛をもたらす者はすべて、5年以下の禁固刑または罰金刑に処する。

■上記に該当する者が、金品を得て、または慣習としてこれらの行為を行った場合には、最初に科された刑罰に、その刑罰の3分の1をさらに加えることができる。
黄金の国ジパング http://golden-zipangu.jp/indonesia-magic-stop/より転載

あくまでこの法案を出した政治家は「被害者を守るため」と言っていますが、超能力が使えることで有名な別の政治家が「許されざる事態だ」と憤慨するなど、なかなかユニークな国です。ちなみにインターネット・ユーザーの反応はというと
「ばかげている」という声がもっとも多く、「法廷に妖精さんでも出て証明してもらうのかね」と皮肉を言う人もいるなど、常識的というか冷ややかな様子です。

戦争に占い?

こちらは法律ではありませんが余談ながら。

ナチス党を率いたヒトラーが大の占い好きだったのが意外なのですが、彼はクラフトという天才的占い師を雇い、彼の言葉に軍事的戦略は大きく影響されていたといいます。

それを察知したイギリス側はウォールという占い師を起用し、ドイツ側の作戦を次々に逆解読していったというのです。

占星術に基づいて作戦を立てるなら、同じく占星術によってある程度読めるはずという考えです。

実際にその作戦は大成功を収め、イギリスが「占星術的に今はドイツの進軍はよろしくない」という情報を送り込むことによってドイツの士気をおおいに下げたといいますから、これも一種のアジテーションかもしれません。

今回は少し、重たくて怖いお話になってしまいましたね。ほっとするイラストをどうぞ。

魔法使いイラスト

さて、いずれにせよ、スピリチュアルな世界、まじないなど下らないという言葉では片付けられなくなっているのが現状のようです。

ただ恐れるのではなく、理知的な利用ができるようになると文明の発達に大きく貢献できるのがスピリチュアル技術だと個人的には思うのですが、皆様の考えはいかがでしょうか?

参考にさせていただいたサイト様など
ルーマニアで『魔女』が認可制に、予言が外れると罰金も http://gigazine.net/news/20110209_witchcraft_becomes_profession/
国の財政危機を建て直すために呪術師に増税! http://www.cocorila.jp/article/articles.html?num=2012122201
AFP BB NEWS http://www.afpbb.com/articles/-/2941898?pid=10673647
黄金の国ジパング http://golden-zipangu.jp/indonesia-magic-stop/
英独の“占星術戦争” http://inri.client.jp/hexagon/floorB1F_hss/b1fha802.html
ありがとうございました。

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